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中学校の選択肢と高校受験への影響
中学校の選択肢は小学校と同じ4つですが、高校受験が視野に入るため、 内申点や進路との関係を踏まえた判断が必要になります。
小学校から中学校へ — 見直しのポイント
- 1.学習量・スピードが大幅に増える。小学校で適応できていても中学で困難を感じるケースがある
- 2.教科担任制になり、教員との関係構築が変わる
- 3.部活動・人間関係が複雑化する
- 4.高校受験を見据え、内申点への影響を考慮する必要がある
- 5.逆に、小学校で支援学級にいた子が通常学級に移る判断をするタイミングでもある
4つの選択肢
1. 通常学級
対象
集団での学習に適応できる子。通常の高校進学を目指す子
クラス規模
35人(2026年度から中1で開始、2028年度に全学年完了予定)
ポイント
- ・教科担任制で各教科の専門教員から学べる
- ・内申点がつき、高校受験に直結する
- ・合理的配慮(座席の配慮、テスト時間の延長等)は要請できる
小学校の通常学級からそのまま進学するケースが多い。学習量が増え、ペースも速くなるため、小学校では適応できていた子が中学で困難を抱えるケースもある
2. 通級指導教室
対象
通常学級に在籍し、一部の個別指導が必要な子
クラス規模
通常学級に在籍。通級は個別〜数人
ポイント
- ・小学校からの継続利用が多い
- ・中学校での設置校は拡大中だが、まだ小学校ほど普及していない
- ・他校通級の場合、移動時間が授業のロスになりやすい
東京都では「特別支援教室」として全公立中学校に巡回指導を導入済み。自治体によって体制に差がある
3. 特別支援学級
対象
少人数での指導が必要な子。知的障害、自閉症・情緒障害が多数
クラス規模
上限8人
ポイント
- ・個別の教育支援計画に基づく指導
- ・交流学級で通常学級の授業に参加する機会もある
- ・一部の教科は通常学級で受ける(教科交流)ことも可能
小学校の特別支援学級からの進学が多い。高校受験との関係は後述
4. 特別支援学校(中学部)
対象
障害の程度が比較的重い子。小学部からの内部進学が多い
クラス規模
上限6人
ポイント
- ・高等部への内部進学が可能(入試不要の場合が多い)
- ・職業教育・作業学習の準備が始まる
- ・中学部から入学する場合は就学相談(転学相談)が必要
中学部から高等部への進学率はほぼ100%。高等部の職業学科(高等特別支援学校)を希望する場合は入試がある
特別支援学級と高校受験の関係
内申点について
- ・特別支援学級に在籍している場合、通常学級と同じ基準での内申点の評価が難しい場合がある
- ・都道府県によって対応は異なる。「内申点なし」で受験できる高校もある
- ・交流学級で通常学級の授業を一定以上受けていれば、その教科の内申点がつく自治体もある
入試での合理的配慮
- ・公立高校の入試では、別室受験、試験時間の延長、問題用紙の拡大、ルビ振りなどの配慮を申請可能
- ・事前申請が必要(通常は中学校を通じて教育委員会に申請)
- ・私立高校は学校ごとの対応。オープンキャンパスや個別相談で確認が必要
判断のポイント
「支援学級だと高校に行けない」ということはありません。 全日制高校だけでなく、通信制高校、定時制高校、特別支援学校高等部など、高校の選択肢は広がっています。 中学校の学びの場は「高校に行くための手段」ではなく「今のお子さんに合った環境かどうか」で選ぶことが大切です。
私立中学という選択肢
少人数制やICT活用、独自の支援体制を持つ私立中学も選択肢のひとつです。 学校によって受入れ方針は大きく異なるため、個別相談やオープンスクールでの確認が必要です。
- ・ 発達障害に配慮した指導体制を公表している学校もある
- ・ 入試での配慮は学校ごとの判断
- ・ 費用は公立と比べて高額(年間50〜100万円程度)