ぜんち共済(障害のある人向けの保険)
知的障害・発達障害・ダウン症・てんかん・身体障害・精神障害のある方が加入できる専門保険です。一般の保険に入りにくい方向けです。
金額・負担額
年額 22,000円(年齢・性別問わず定額)
- 対象
- 障害のある方(障害種別を問わず加入可能)
- 申請先
- ぜんち共済に直接申込み
- 注意事項
- 入院・通院保障、個人賠償責任補償、権利擁護費用保険がセット。
あなたは対象?
お子さんの状況に該当する項目をご確認ください。
- 対象
知的・発達・精神障害の診断がある(手帳不要)
加入可能年齢や保険料は年齢・プランで異なる
- 対象外
診断なし・検討中
医師の診断が加入条件
この制度をくわしく
この制度とは
一般の生命保険・損害保険には「告知義務」で加入を断られやすい障害のある方を対象に、加入しやすい設計で作られた民間の共済保険です。ぜんち共済株式会社(全国知的障害者共済会が前身)が運営しており、障害種別を問わず年齢・性別に関わらず定額で加入できるのが最大の特徴です。
他の公的制度は「親なきあと」や医療費軽減を対象としますが、ぜんち共済は事故・他人への賠償・権利侵害への備えという別領域をカバーします。公的制度と組み合わせることでお子さんの日常のリスクに対応できます。
民間保険ですが、このサイトで紹介する理由
やさしい窓口は公的制度を中心にご案内していますが、ぜんち共済は以下の理由で例外的に掲載しております。
- 一般の民間生命保険・損害保険に加入しにくい障がい児が対象
- 類似の民間保険商品がほぼ存在しない(特に権利擁護費用保険)
- 保険料が年齢・性別に関わらず定額で分かりやすい
- 心身障害者扶養共済と組み合わせて「親なきあと」の備えを整える実務的選択肢
心身障害者扶養共済との違い(併用推奨)
| 項目 | 心身障害者扶養共済 | ぜんち共済(このページ) |
|---|---|---|
| 運営 | 独立行政法人(公的) | 民間 |
| 加入者 | 保護者 | お子さん本人 |
| 目的 | 親なきあとの生活保障 | 事故・入院・賠償責任 |
| 給付時期 | 保護者が死亡・重度障害時 | 事故発生時・入院時 |
| 税制優遇 | 掛金所得控除・給付非課税 | なし(民間のため) |
| 保険料 | 年齢で変動(月9,300〜23,300円) | 年額定額(22,000円〜) |
両方加入するのが標準的です。目的が違うため重複せず、相互に補完します。
加入できる方(診断で加入可、手帳不要)
障害者手帳の有無は問われません。医師の診断があれば加入可能です。
加入対象
- 知的障害(療育手帳の有無問わず)
- 発達障害(自閉スペクトラム症、ADHD、学習障害、チック等)
- ダウン症
- てんかん
- 身体障害
- 精神障害
- その他の慢性疾患
加入年齢の目安
- プランにより5歳以上(または3歳以上)
- 加入時年齢の上限あり(プランによる)
- 一度加入すれば年齢に関わらず継続可能
保障内容(年額22,000円のベーシックプラン例)
プランごとに保障内容・保険料が変わります。以下は標準的なベーシックプランの例です。
入院保障
| 保障 | 内容 |
|---|---|
| 入院日額 | 最高 10,000円(1日目から) |
| 手術給付金 | 50,000円 |
通院保障
- 通院日額: 2,500円(事故による通院のみ対象)
死亡・重度障害保障
- 死亡保険金: 100万円
- 重度障害保険金: 100万円
**個人賠償責任補償(特に重要)**
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 限度額 | 国内 5億円・国外 1億円 |
| 対応範囲 | 他人のケガ、他人の物の破損等 |
| 示談交渉 | 示談交渉サービスつき |
お子さんが他人を傷つけたり、他人の物を壊したときに備える補償です。個人賠償責任保険は他の民間保険でも加入可能ですが、障害のある方が入りやすい点がぜんち共済の強みです。
**権利擁護費用保険(類似商品がほぼなし)**
- 弁護士費用等を補償
- 障害のあるご本人が権利侵害を受けた場合(虐待・詐欺・ハラスメント等)に備える
- 他の保険商品では稀な設計
プランの種類
ベーシックプラン以外にも、保険料・保障を組み合わせた複数のプランがあります。
- シンプルプラン: 個人賠償責任中心
- ベーシックプラン: 入院+通院+賠償責任+権利擁護
- プレミアムプラン: より手厚い入院日額・手術給付
お子さんの状況(入院歴・活発さ・行動範囲)に応じて選択してください。
保険料
- 年額 22,000円〜(ベーシックプラン・2026年時点)
- 年齢・性別を問わず定額
- 月額換算で約1,833円
- クレジットカード・口座振替・コンビニ払い可
加入のタイミング
以下のような場面で検討される方が多くいらっしゃいます。
- 診断がついた直後(1〜3歳頃)
- 就学時(小学校入学)
- 思春期・反抗期(予測不能な行動のリスクが増える)
- 成人後の自立支援(グループホーム入居等)
加入は早いほど「既往症が少なくて済む」ため、思い立ったら早めに資料請求することを推奨いたします。
ぜんち共済の位置づけ(全体戦略)
障がい児の経済的備えを「防御」と「攻め」で整理すると以下のようになります。
| 目的 | 該当制度 |
|---|---|
| 医療費の軽減 | 公的医療保険+自治体医療費助成+自立支援医療 |
| 生活費の保障 | 障害基礎年金+特別障害者手当+心身障害者扶養共済 |
| 事故・賠償のリスク | ぜんち共済+自治体保険 |
| 資産形成 | iDeCo+信託+NISA |
ぜんち共済は「事故・賠償のリスク」専用の備えとして位置付けると役割が明確になります。
加入後の手続き
- 保険料: 年1回の支払(途中で辞めない限り自動継続)
- 住所変更: 書類または電話で届出
- 保険金請求: 事故・入院後に所定の書類をぜんち共済に提出
- 示談交渉: 個人賠償責任特約で自動的にサービス提供
こんな場合はどうなる
- 年齢が上がった: 保険料は一定(定額)、保障継続
- 事故を起こした: 個人賠償責任補償で対応(示談交渉つき)
- 子どもが他人を傷つけた: 個人賠償責任補償で対応、無料相談窓口あり
- 詐欺・悪徳業者から被害: 権利擁護費用保険で弁護士費用を補償
- 入院した: 入院日額を請求
- 保険料が高いと感じる: プラン変更で保険料を調整可能
- 解約したい: いつでも解約可能(戻りはない)
申請の手順
- 1ぜんち共済のウェブサイト(z-kyosai.com)から資料請求またはオンライン申込み
- 2申込書に必要事項を記入し、郵送またはオンラインで提出
- 3掛金(年額22,000円)を支払う
- 4保障開始(申込月の翌月1日から)
知っておくと役立つこと
- ●一般の保険に入れなくても、ぜんち共済なら障害種別を問わず加入できる
- ●個人賠償責任補償は特に重要。お子さんが他人を傷つけたり、物を壊した場合に国内5億円まで補償される
- ●年額22,000円は月額換算で約1,833円。障害のある子の保険としてはリーズナブル
- ●保障内容は手厚くはないので、医療費は各種公費制度でカバーし、ぜんち共済は賠償責任と死亡保障の備えとして位置づけると良い
- ●5歳未満は加入不可の場合がある(プランによる)。詳細はウェブサイトで確認
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